教員プロフィール

新井 一郎

新井 一郎 教授

新井 一郎 教授

漢方薬は古臭い薬?

漢方薬は、そのルーツである中国医学も含めると数千年の歴史があると言われています。しかし、わが国で数多く使われるようになったのは、わずか40年ほど前からです。この間に、漢方医学、漢方薬は科学的に大きく進歩しました。昔は使われていなかった病気に対しても漢方薬が応用されるようになりました。また、使用量が増えることにより、今まで知られていなかった漢方薬の副作用も明らかになってきました。現在では、日本の医師の約90%が漢方薬を使用しているとされており、これからの薬剤師にとっては、どのコースで学ぶにしても、漢方薬の勉強は必須です。日本薬科大学では、「西洋医学主体の医療に、日本の伝統医学である漢方医学が持つ未病と治療の概念を融合した「統合医療」を実現させる」ことを教育目標にしており、古典的な漢方から、最新の漢方まで幅広く学ぶことができます。我々と一緒に、漢方薬の「今」について勉強し、特色のある薬剤師を目指しましょう。

略歴

  • 京都市出身。1979年富山大学薬学部製薬化学科 卒業。1982年 富山医科薬科大学大学院医療薬科学研究課程(前期)修了。1998年 博士(薬学)昭和大学。 1982年-2014年 株式会社ツムラ。2014年日本薬科大学 薬学部 教授

学術論文

  • 湯川慶子、新井一郎、鶴岡浩樹、元雄良治、津谷喜一郎. EUの補完代替医療研究プロジェクト (CAMbrella) とロードマップ –日本への示唆-. 薬理と治療 2016; 44 (3) 333-43.
  • 新井一郎. 日本漢方産業の歴史. 薬史学会雑誌. 2015; 50 (1): 1-6
  • 津谷喜一郎, 湯川慶子, 長澤道行, 新井一郎. 代替医療に関する情報の問題点と情報ニーズ:2014年医師調査から. 日本医師会雑誌2015; 144 (2): 318-22.
  • 津谷喜一郎, 湯川慶子, 長澤道行, 新井一郎, 五十嵐中, 折笠秀樹, 鶴岡浩樹, 福山哲,元雄良治, 山崎喜比古. 代替医療による間接的な健康被害の実態. 薬理と治療 2014; 42: 1005-14.

海外および国際学会発表

  • Motoo Y, Arai I, Tsutani K. Systematic review on the use of Kampo diagnosis in randomized controlled trials of Kampo medicines. The Third International Symposium for Japanese Kampo Medicine, Vienna, Austria, 19 Jun 2015.
  • Arai I. Industry of Kampo Medicines and Regulation on Herbal Drug Development in Japan. At symposium “Recent trends of new herbal medicine development, commercialization and regulation” (hosted by BK21plus Korean Medicine Science Center, Institute of Oriental Medicine Kyung Hee University), Seoul, Korea, 25 Feb 2015.
  • Motoo Y, Arai I, Tsutani K. Use of Kampo diagnosis in randomized controlled trials of Kampo products in Japan: a systematic review. The 17th International Congress of Oriental Medicine Taipei, Taiwan, 1 Nov 2014

国内学会発表

  • 唐文涛, 長澤道行, 池田秀子, 新井一郎, 津谷喜一郎. 2015年4月施行の機能性表示食品制度の世界的位置づけ−日本の特定保健用食品制度と米国のDietary Supplements制度との比較−. 2015.12.11, 第36回日本臨床薬理学会学術総会(東京)
  • 唐文涛、池田秀子、新井一郎、津谷喜一郎. 米国におけるdietary supplementとしての中薬製品 -流通品のラベル表示の評価-. 2015.3.28. 日本薬学会第135年会(神戸)
  • 唐文涛, 池田秀子, 新井一郎, 津谷喜一郎. 米国におけるdietary supplementとしての中薬製品-ラベル表示を評価するための項目案の開発-. 2014.3.28. 日本薬学会第134年会(熊本)

研究費の受入状況

  • 2016日本医療開発機構(AMED) 委託研究開発 国内外における統合医療の利用提供実態および健康被害の調査と社会的決定要因分析(課題管理番号 27390601)研究代表者
  • 2016日本医療開発機構(AMED) 委託研究開発 医療情報発信サイトに関する客観的評価および統合医療に関するシステマティック・レビューの実施、(16lk0310023h0001)(研究代表者 金沢医科大学 元雄良治)分担研究者
  • 2016日本医療開発機構(AMED) 委託研究開発ISO/TC249における国際規格策定に資する科学的研究と調査および統合医療の一翼としての漢方・鍼灸の基盤研究、(16lk0310025h0001)(研究代表者 東京有明医療大学 東郷俊宏)分担研究者

著書

別冊医学のあゆみ 補完代替医療とエビデンス (大野智、津谷喜一郎編集)、医歯薬出版 (2016) pp28-32.

社会活動

  • 2011-present International Organization for Standardization (ISO), Technical Committee (TC) 249 (Traditional Chinese Medicine (provisional)) Expert of WG1 (Quality and Safety of Raw Materials) Expert and head of Japanese Committee of WG2 (Quality and Safety of Herbal Products)
  • 2006- present Diploma Course on Research & Development of Products to Meet Public Health Needs (Organized by Nagasaki University, etc.), Lecturer
  • 2004-現在 日本東洋医学会 EBM委員会 (2015-現在 KCPG-TF Chair)
  • 2005年-現在 日本生薬学会 日本東洋医学サミット会議委員(理事)

シンポジウム等

  • 新井一郎. 和漢薬およびそれを用いた製剤に関する国際標準化. 2015.8.23, 第32回和漢医薬学会学術大会(富山)
  • 新井一郎. 日本の漢方製剤産業の歴史 2015.4.18. 日本薬史学会公開講演会(東京
  • 新井一郎. ISO/TC249における伝統医学の国際標準化 –最近1年間の薬物分野の動向– 2014.8.30. 第31回和漢医薬学会学術大会(幕張)

受賞歴

  • International Conference & Exposition on Traditional Medicine 2009 Honor of distinctive paper (2009.11)
    The Current Situation of Japanese Medicinal Plants Industry
  • 第12回日本消化器病学会 奨励賞 (1999.4) Reduced reactivity of pancreatic exocrine secretion in response to gastrointestinal hormone in WBN/Kob rats

その他