スポーツ薬学コース

スポーツ薬学コース

スポーツ薬学コース

スポーツと関わりのある医薬品・健康食品について専門知識を身に着け、
スポーツ関連業界においてアスリートの育成に携わる人材を目指す。

一般用医薬品のインターネット販売を巡って安全性と利便性の観点から、規制緩和の是非が議論されている。一方で、一般用医薬品のうち、リスクが比較的低いとされる第三類医薬品や医薬部外品をインターネット上で販売する企業はますます増加している。さらに、市場規模が1兆円を超えるといわれる健康食品・サプリメント業界も規模を拡大しており、海外から個人輸入等も容易になっているのが現実である。しかしながら、科学的根拠や安全性が確保されていないものや、副作用などの情報提供が適切になされていないことも多く、販売手法や健康被害への対応等さまざまな問題をはらんでいる。

近年、世界各国で社会問題となっているのが、スポーツ領域におけるドーピング問題である。特にアメリカでは、メジャーリーグ選手の薬物使用に関する調査報告書「ミッチェル・レポート」が公表され、有名選手の実名が知られるだけでなく、オリンピック種目の中でもトップアスリートがドーピングをしているという事実が明らかになっている。社会に大きな衝撃を与えただけではなく、特に影響を受けやすい青少年へのドーピング防止に関する教育・啓発活動が急務となっている。

ドーピングはスポーツの公平性を失うだけでなく、ドーピングを行った本人の身体や社会に重大な悪影響を及ぼすことが認められている。ドーピングは、最初から不適正使用を意図して薬を使用するものと、不適正な薬であることに気づかずに使用してしまう「うっかりドーピング」の大きく2つに分けられる。こうした問題を防ぐために、1999年に世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が、2001年に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が設立され、日本でもドーピング防止活動に向けた環境整備が進められている。同機構は、社団法人日本薬剤師会の協力のもと、 2009年から「公認スポーツファーマシスト制度」を創設した。最新のドーピング防止規則に関する正確な情報・知識を持ち、競技者を含めたスポーツ愛好家などに対し、薬の正しい使い方の指導、薬に関する健康教育などの普及・啓発を行える薬剤師の育成を図るための認定プログラムを実施している。

スポーツは決してトップアスリートに限られるものではなく、健康維持・健康増進や疾病予防の充実を目指して、青少年から中高年まで幅広い層が運動する機会を増やすことが求められている。スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民の心身の健全な発達、明るく豊かな国民生活の形成、活力ある社会の実現及び国際社会の調和ある発展に寄与することを目的として、平成23年8月に「スポーツ基本法」が施行され、その基本的施策の中でもドーピング防止活動の推進が条文化されている(第二十九条)。

学校教育現場においても、学習指導要領の改定により、中学校新学習指導要領では、保健分野の中に医薬品の適正使用について学習する項目が、高等学校新学習指導要領では、体育理論の中にドーピング防止について学習する項目が盛り込まれている。

本コースでは、ドーピングだけでなく漢方や健康食品などスポーツと関わりのある医薬品・食品等についての専門知識や、それらが身体に及ぼす影響等を体系的に学習する。

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