大学案内

建学の精神

建学の精神

建学の精神「個性の伸展による人生錬磨」

人にはそれぞれ生来その人特有の個性が賦与されています。個性とは他と区別される特徴的長所、美点、得意面等を意味し「第一義的特性」といいます。

「三つ子の魂百まで」や「栴檀(せんだん)は二葉より芳し」の格言にあるように、初等、中等教育の段階までは生得的性格、資質、天賦の才等を指して言うことが多いですが、高等教育の段階においては、さらに進化し、「個性」すなわち「専門性」として、より高速化、社会的、学問的な専門領域や専門分野を「個性」として位置づけています。

本学においては、薬学という専門性に集中、特化する教育を基本とし、高度専門職、そして天職として自己の人生の社会的使命を自覚することを目指しています。

さらには「個性」の持つ独自性のみが可能とする独創性、独創力に最も高い価値を置いています。

「個性の伸展による人生錬磨」は学校教育のみに終わることなく、生涯を通して自己実現を達成していく建学の精神です。

理事長都築仁子

教育理念

建学の精神に基づき、日本薬科大学独自の大学の個性を掲げています。

  • 天寿を全うせしめるものは薬の力である
  • 生命の根源に培うものは薬学の使命である
  • 教育は社会進化の源泉である
  • ここに日本薬科大学を開き
  • 人類の福祉と学術の深化
  • 東西の融和を祈念する

薬学専門の大学として「統合医療の実現」を掲げ、日本初となった漢方薬学科をはじめ、健康薬学科、医療薬学科という3薬学科構成をとっています。それぞれに学科目標を立て、予防の領域に特化した健康薬学科、未病の治に特化した漢方薬学科、治療の領域に特化した医療薬学科として三位一体の形をとり、それぞれの学科がその個性を発揮すると共に、薬科大学の統合体としての個性、特色を伸展することを本学の教育理念としています。

副理事長都筑明寿香
学長メッセージ

未病、予防医学の神髄

紀元前3世紀ごろ、中国で編纂された漢方医学の原典といわれる「黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)」に「未病」という言葉が初めて使われています。

「聖人はすでに起こってしまった病気、巳病を治すのではなく、起こることが予想される病気、「未病」を治すのである。国が乱れてから国を治めるのでなく、未だ乱れていない間に治めるということである。病気になった後、薬を使い、国が乱れて後、治めようとするのは、のどが渇いてから井戸を掘り、戦いが始まってから槍や刀を作ろうとするようなものだ、遅いではないか」。予防医学の神髄が、今から2200年も前に語られていることに驚くのであります。

では、現代の未病は誰が治すのだろうか。これは薬剤師である。風邪やインフルエンザ、呼吸器系の病気を治す薬は漢方薬だけでも40種以上もあり、家庭薬を足せば100種類以上はあるだろう。風邪をひいたかなと思って薬局の店頭にやってきた患者に、この中から的確な薬を選んで勧められれば、わずか1回の服用で治すことができる。いや、日ごろの健康生活を守っていれば風邪はひかない。その健康生活を指導するのも薬剤師の役割であります。

20 世紀後期のわが国の経済成長は世界の驚異であった。日本の医療保険制度、国民皆保険の制度は、この高度経済成長に乗ることによって進められてきたのだが、これも世界の羨望の的であった。経済成長にかげりが見え、高齢化社会に突入した今、日本の医療保険は破綻に瀕している。けれども、この制度はなんとしてでも維持していかなくてはなりません。

人類最後の敵、「病」と戦う戦士たる医療人を育成し、人が病気にならない社会、誰もが健康で幸せな生活を送れる社会を本学は目指しています。

学長木村孟淳
副学長メッセージ

日本薬科大学の使命

・「惻隠(そくいん)の心」を持つ医療人の育成

中国の儒学者である孟子は性善説を主張し、「惻隠の心」を次のように述べています。

『人みな人に忍びざるの心あり。今、人乍(たちま)ち孺子の将に井に入らんとするを見れば、皆なジュツテキ惻隠の心あり。惻隠の心なきは、人にあらざるなり。惻隠の心は、仁の端なり。』

『(訳)人にはみな人に忍びないと思う心がある。今、人であるものが、今にも井戸に落ちようとしている幼な子を見たとしたら、みな憐憫(れんびん)の情、可哀相と感じる心を持つものだ。哀れみの心がない者は、人でない。憐れみの心は、仁であることの始まりである。』
(孟子 公孫丑章句 上)

本学は建学の精神と教育理念を踏まえて、「惻隠の心」(相手を思いやる心)を持ち、豊かな人間性と倫理感を備えた医療人を育成することを使命としています。

・「統合医療」の理解と実践

本学は薬学専門の大学として「統合医療」の実現を掲げ、他の薬科大学には見られない漢方薬学科、健康薬学科、医療薬学科という3学科構成をとっています。それぞれが他の学科の特色を理解するとともに、自らの専門性を磨き、高い資質を持つ薬剤師を育成することを目標としています。東西の医学と予防医学を融合した「統合医療」の概念を理解して、社会で実践できる人材の育成を使命としています。

副学長都筑稔